心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

成長のコツ

どんなことも、

 

成長するには共通のコツがある。

 

それは、

 

「時間を掛けること」

 

とてもシンプルだけど、これ以上の方法はない。

 

どれだけ時間を掛けて、そのことについて考えることができるか、

 

どれだけ時間を掛けて、そのことを実施することができるか、

 

その結果、

 

達人レベルになる人もいるし、

 

そこそこ上手くなる人もいるが、

 

自分がどこまでいけるかは、やってみなければわからない。

 

ただ、

 

達人レベルにならなくても、

 

誰でもそこそこうまくはなる。

 

どんな結果であっても、

 

その結果は悲しむのではなく、喜んだ方がいい。

 

人には最後まで、選択肢がある。

 

悲しむか喜ぶかも。

何に焦点を当てる?

人生は何に焦点を当てるかで決まる。

 

好きな人に焦点を当てれば、人生は幸せになる。

 

嫌いな人に焦点を当てれば、人生は不幸になる。

 

好きなことに焦点を当てれば、人生は幸せになる。

 

嫌なことに焦点を当てれば、人生は不幸になる。

 

とてもシンプル。

 

もちろん、

 

嫌な人、

 

嫌なこと、

 

に向き合うことは大切だ。

 

向き合わなければ、変化や成長は生まれないから。

 

でも、

 

好きな人、好きなことに焦点を当てる時間を意識的に増やして欲しい。

 

じゃないと、

 

一生幸せになれない。

 

幸せは、いつも自分の近くにあるから。

 

焦点を当てていないだけ。

思考能力を上げるには

思考能力を上げるには、

 

思考する材料がないといけない。

 

私は学習塾のマネージャーなので、スタッフの先生に対するケースで例えると、

 

私「この子、どうしたら宿題やってこられると思う?」

 

先生「どうなんでしょう。すみません、わからないです。」

 

というやり取りでは、

 

先生の思考能力がないというより、先生の中に思考をする材料がないということになる。

 

こうならないためには、事前に思考する材料を与えておくことだ。

 

上のケースであれば、先生に

 

・人の行動には全て目的がある。子どもの中には、宿題をやってこないことで他者の注目・関心を引こうとする子もいる。

 

・人の行動はルーティンにすると習慣化されやすい。さらに、なるべく細かく(家に帰ったらまずカバンを下ろし、手を洗い、お茶を飲み、その後にカバンから筆箱とその日の宿題を出す)した方が習慣化されやすい。

 

という知識を与えておくことだ。

 

こうすることで、

 

私「この子、どうしたら宿題やってこられると思う?」

 

先生「そうですね。宿題をやってこなかったときにあまり時間を使って構うと、宿題をやってこなければ構ってもらえると思わせてしまうかもしれないので、次はやってこられる?と確認するだけにします。あとは、宿題をやるという習慣を作りたいので、次の授業で○○君と話し合って、細かいルーティンを作ります。」

 

という思考ができるようになる。

 

これが、

 

思考能力を上げるには、思考の材料がないといけないということだ。

 

教える立場の人は、

 

「あいつ、思考能力ないな」

 

と思う前に、

 

「私は思考の材料を与えることが出来ているかな?」

 

と自分に問いかけて欲しい。

仕事のパフォーマンスを上げるには

仕事のパフォーマンスを上げるには、

 

「対応策の多さ」

 

が重要だ。

 

これは、

 

「どれだけ多くのシチュエーションに対する対応策を、自分の中に用意できるか」

 

ということだ。

 

「こういう性格のお客様が、こういう状態の時には、こうする」

「こういう性格のスタッフが、こういう状態の時には、こうする」

 

といったように、細かく一つひとつ用意していく。

 

これを用意するためには2つある。

 

1つは、

 

もちろん自分で経験することだ。

 

色んなタイプののお客様と、

 

色んなタイプののスタッフと、

 

できるだけたくさん試行錯誤し、接すること。

 

世の中には、

 

「自分と合う人をお客様にして、自分んと合う人と働けばいい」

 

という人もいるが、

 

それは、

 

色んなタイプの人たちと接した経験を積んだ人だけだ。

 

たしかに、

 

自分に合う人に囲まれることは幸せなことだが、それは経験を積んだ人でなければ本当に自分に合う人はわからない。

 

だから、

 

特に初期の頃は、お客様もスタッフも選り好みはなるべくしない方が良い。

 

もう1つは、

 

人の話や本から自分にない経験や知識を得ることだ。

 

人が人生で得られる知識や経験は限られるから。

 

人の話や本から得た経験や知識をもとに自分で経験し、その経験や知識を自分でたしかめ、自分のものにしていく。

 

多くの対応策が自分の中にあれば、漠然とした不安に襲われることもなくなる。

 

「こういう時にはこうすればいい」

 

っていうのがわかるから。

 

仕事でも、プライベートでも、どんな時でも、

 

対応策を持っておくこと。

 

これがパフォーマンスを上げるだけでなく、漠然とした不安を消す最も効果の高い方法の1つだ。

 

あ、

 

対応策を作る時は、多くの人に当てはまる対応策から作った方がいい。

 

その後にレアケースの対応策を作ること。

教育において一番最初に必要なことは?

子育ても、

 

学校教育も、

 

教育において一番最初に必要なこと、

 

それは、

 

「どんな子どもに育ってほしいか」の目標を決めること。

 

目標があることで、シチュエーションに応じてどういう援助が必要かの判断基準ができる。

 

そして、

 

どういう目標を設定するのが良いか。

 

それは、

 

「社会のため、人のためになれる子ども」

 

に育てるという目標だ。

 

人は所属(居場所を作ること)を求めて行動をする。

 

しかし、

 

貢献しなければ所属することはできない。

 

与えてくれない人に与えようとする人はいないから。

 

所属ができているとき、人は周りから愛され、幸せを感じられる。

 

そして、

 

貢献しようと思うためには、

 

・私には能力がある

・人々は仲間だ

 

という2つの条件を感じられる必要がある。

 

私には能力がないと思っていても、人々は敵だと思っていても、貢献しようとは思えないからだ。

 

つまり、

 

教育に携わる人は、

 

社会のため、人のためになれる子どもに育てるという目標を決め、

 

そのために、

 

・私には能力がある

・人々は仲間だ

 

という2つの条件を感じてもらえるよう、援助していく必要がある。

 

子ども一人ひとりの個性や良さを見つけ、個性的に所属ができるように。

※個性的に所属ができるようにという考えは大切にしているが、現在見受けられる「個性だからできなくてもしなくてもいいよ」というような個性教育は賛成ではない。

 

個性より上に、すべきことをする、すべきでないことはしないという教育は大切だ。

 

感性の磨き方

人間の磨ける力の中で、

 

「感性」

 

は特殊だと思ってる。

 

ここでいう感性とは、

 

「こういうときに人はどう思うか」

 

を感じることができる能力のこと。

 

これって、

 

持ってる人と持っていない人に大きく分かれる。

 

そして、

 

教える仕事を15年やっていて思うことは、

 

この感性を人に教えることはとても難しいということだ。

 

「こうすると人はこう考えて、こういう感情が生まれる」

 

という話をして、

 

すんなり納得する人と、

 

「ん?どういうこと?」とイメージが沸かない人に分かれる。

 

すんなり納得してくれる人の方がこちらが伝えたいことが伝わりやすく、これがチームメンバーや部下であればコミュニケーションが円滑に進みやすい。

 

その方が相手の成長も早いし、信頼関係も強くなりやすい。

 

で、

 

この感性はあった方が確実に良いのだけど、どうやったら磨くことができるのか。

 

それは、

 

「どれだけ色んな性格の人と出会い、コミュニケーションを取ってきたか」

 

だと思ってる。

 

ずっと自分に合う人とだけコミュニケーションを取ってきた人は、

 

居心地は良いと思う。

 

でも、

 

そういう人は、人が持つ考え方や感じ方、そこから生まれる行動のパターンの引き出しが圧倒的に少ない。

 

だって、

 

自分と合わない人の考え方に触れることも、そういう人の言動によって自分はどういった感情が生まれたか、という経験もないからだ。

 

たしかに、

 

短い人生、自分と合う人といる時間が長い方が幸せだ。

 

しかし、

 

特に20代前半頃までは、自分と合う人、合わない人どちらともコミュニケーションを取ってほしい。

 

そうすることで感性が磨かれ、多くの人の考えや感情を理解することができ、人間関係を作るために必須の能力になる。

 

それだけでなく、これもとても重要だが、

 

本当に自分と合う人、合わない人がわかるようになる。

 

それまでの人生、

 

10人の人とコミュニケーションを取ってきた人と、100人の人とコミュニケーションを取ってきた人では、その力のつき方は大きく変わる。

 

色んな人とコミュニケーションを取らなければ、それに気付かないまま時間が過ぎていく。

 

そして、

 

20代後半からは本当に自分に合う人といられる時間を増やしてほしい。

 

それが幸せだから。

 

でもそれには、

 

感性は十分要件ではないが、必要条件だ。

「感情的になってはいけない」の本質

「感情的になってはいけない」

 

というのは、

 

誰もが聞いたことがあると思う。

 

では、

 

その本質は何か。

 

まず押さえておきたいのは、ここでいう感情とは陰性感情のことだ。

 

つまり、

 

不安、心配、後悔、怒りなどの感情のことだ。

 

じゃあ、

 

そういった感情になってはいけないのか。

 

もちろん、

 

陰性感情を感じずにいられるに越したことはないが、

 

大切なのは、

 

「陰性感情を使って相手を動かしてはいけない」

 

ということ。

 

陰性感情を使って相手を動かそうとすると、相手を不幸にする。

 

その結果、自分が不幸になる。

 

だから、

 

陰性感情を感じても、それを使って相手を動かそうとしなければいい。

 

まずはその訓練から始め、

 

常に陽性感情を感じられるように訓練していくことだ。