心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

あと2日

あと2日で仕事がお盆休みになる。

 

ここまで、8割くらいの生徒の成績が上がっている。これは、これまでの経験に知識を取り入れ、日々指導の質を上げてきている成果だと思う。

 

出会ってきた全ての人と出来事に感謝だ。

 

さて、

 

成績が伸びていない2割の生徒の理由について考えてみる。

 

1つは、意識がいまここにないということだ。先生の話を聞いているとき、良くうなづいて聞いていそうな子でも、「今先生が話したことを言ってみて」というと、答えられないことが多い。つまり、他ごとを考えてる。これで成績が上がるはずがないので、意識を今ここに戻す工夫をしなくてはいけない。

 

前提として、生徒が勉強をしたい、もしくは必要があると思っていなければいけない。そうでなくては、意識を向けようと思えないからだ。勉強をすると得られるもの(思考能力・将来の選択肢・すべきことをする力等)を話し合うのが良い。

 

次の段階は、生徒と目標の一致をする。目標達成に向けて一緒に授業を進めることに、生徒と先生が合意している必要がある。これがなければ、生徒を強制的に先生が支配することになり、うまくいかない。つまり、「教わる人」「教える人」という合意がいる。

 

そして、毎回の授業で行うことを目標から逆算して考え、その瞬間その瞬間に生徒の意識がこちらを向くよう、話し方や内容、コミュニケーションを工夫する。

 

もう1つは、OSが古いもしくはバグがある。つまり、各科目の知識を処理する方法や考え方に問題がある。

 

例えば、1週間分出してある宿題を次の授業がある前日にまとめて行っている場合だ。これでは、記憶が海馬から側頭葉に移動せず、長期記憶にならない。長期記憶にする場合は、日割りで宿題を行い、1週間以内に2~3回以上の反復練習をする必要がある。

 

こういった処理方法を再インストールさせなければいいけない。つまり、先生の役割は、各科目の知識を教えるだけでなく、それを処理するOSのアップデートまで視野に入れなければいけない。

 

生徒はそれぞれ成長段階が違う。その生徒に今必要なことを見極め、それを援助する。それがプロだ。