心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

思考能力を上げるには

思考能力を上げるには、

 

思考する材料がないといけない。

 

私は学習塾のマネージャーなので、スタッフの先生に対するケースで例えると、

 

私「この子、どうしたら宿題やってこられると思う?」

 

先生「どうなんでしょう。すみません、わからないです。」

 

というやり取りでは、

 

先生の思考能力がないというより、先生の中に思考をする材料がないということになる。

 

こうならないためには、事前に思考する材料を与えておくことだ。

 

上のケースであれば、先生に

 

・人の行動には全て目的がある。子どもの中には、宿題をやってこないことで他者の注目・関心を引こうとする子もいる。

 

・人の行動はルーティンにすると習慣化されやすい。さらに、なるべく細かく(家に帰ったらまずカバンを下ろし、手を洗い、お茶を飲み、その後にカバンから筆箱とその日の宿題を出す)した方が習慣化されやすい。

 

という知識を与えておくことだ。

 

こうすることで、

 

私「この子、どうしたら宿題やってこられると思う?」

 

先生「そうですね。宿題をやってこなかったときにあまり時間を使って構うと、宿題をやってこなければ構ってもらえると思わせてしまうかもしれないので、次はやってこられる?と確認するだけにします。あとは、宿題をやるという習慣を作りたいので、次の授業で○○君と話し合って、細かいルーティンを作ります。」

 

という思考ができるようになる。

 

これが、

 

思考能力を上げるには、思考の材料がないといけないということだ。

 

教える立場の人は、

 

「あいつ、思考能力ないな」

 

と思う前に、

 

「私は思考の材料を与えることが出来ているかな?」

 

と自分に問いかけて欲しい。