最近の教育に苦言を呈したいことがある。
それは、
「人の嫌がることはしない」
という考えだ。
たしかに、
教育をする際も、なるべく子どもたちには気分良くいて欲しいとは思うし、
子どもたち同士の友だち関係も、お互い気分の良いコミュニケーションを取ることは大切だと思う。
しかし、
それはオプションであり、最優先ではない。
最優先は、
「するべきことをし、するべきでないことはしない」
ように親や教師は子どもを教育するべきだし、
友だち関係でも、そう促すべきだ。
「人の嫌がることはしない」と言う考えは、
するべきことでも、相手が嫌がればさせることができなくなるし、
するべきじゃないことでも、相手が嫌がれば止めさせることができなくなる。
この考えがあるから、
子どもは
「嫌がれば果たすべき義務を果たさなくて良い」
と思うようになる。
こんな教育がはびこっているから、するべき義務を果たせないエゴイストが育つ。
これは学校や組織が「強制」を徹底的に排除した結果だと思う。
組織のために義務を果たすのは、誇りと喜びが伴うってことを知らない人たちなのかな。
変えなくてはいけない、
するべきことをし、
するべきでないことをしない人を育てる教育に。