心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

「人の嫌がることはしない」の弊害

最近の教育に苦言を呈したいことがある。

 

それは、

 

「人の嫌がることはしない」

 

という考えだ。

 

たしかに、

 

教育をする際も、なるべく子どもたちには気分良くいて欲しいとは思うし、

 

子どもたち同士の友だち関係も、お互い気分の良いコミュニケーションを取ることは大切だと思う。

 

しかし、

 

それはオプションであり、最優先ではない。

 

最優先は、

 

「するべきことをし、するべきでないことはしない」

 

ように親や教師は子どもを教育するべきだし、

 

友だち関係でも、そう促すべきだ。

 

「人の嫌がることはしない」と言う考えは、

 

するべきことでも、相手が嫌がればさせることができなくなるし、

 

するべきじゃないことでも、相手が嫌がれば止めさせることができなくなる。

 

この考えがあるから、

 

子どもは

 

「嫌がれば果たすべき義務を果たさなくて良い」

 

と思うようになる。

 

こんな教育がはびこっているから、するべき義務を果たせないエゴイストが育つ。

 

これは学校や組織が「強制」を徹底的に排除した結果だと思う。

 

組織のために義務を果たすのは、誇りと喜びが伴うってことを知らない人たちなのかな。

 

変えなくてはいけない、

 

するべきことをし、

 

するべきでないことをしない人を育てる教育に。