理想
誰しも理想の自分を描いて、
そうなろうと進んでいると思う。
しかし、
理想を作ると、そこには劣等感が生まれる。理想から現在を引き算するから当然だ。
ここで大切なのは、
理想の自分は頭の中にあるものであって、今ここに存在する本当の自分ではないということだ。
多くの人がその劣等感に苦しめられるのは、
理想の自分にならないと価値がないと思ってしまうからだと思う。
ただ、
頭の中にある理想の自分と、今ここに存在する本当の自分、どちら愛するべきか?
それは、
今ここに存在する自分だ。
理想は理想でしかない。
じゃあ、理想はいらないのか?
そうではない。
理想は作るが、理想の自分になったら価値があるのではなく、それに向けて進むことに価値がある。
理想に向けて進む中で、多くのものを得ることができる。
望んでいたものかもしれないし、想定外のものかもしれない。
それが充実感につながる。
そのことが大切であって、理想の自分が大切なのではない。