心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

思考の深さと幅(思考力)を増やすには

明日からGWのため、仕事のやり残しをしないようにする。

 

作業をしているときに別の作業が入り、どうしてもマルチタスクになりがちな仕事なので、確認作業の回数を増やさなくてはいけない。

 

事務作業でお客様へ迷惑をかけるのは申し訳ないし、とてももったいない。

 

 

普段物事を考えるとき、同じ思考がぐるぐる回ったり、解決案を出すのに時間がかかることがあると思う。

 

なぜこういうことが起きるかというと、思考の幅と深さが少ないからだ。人はその瞬間に持っている知識と経験から目の前の現実を見ている。もっと言うと、その瞬間の知識と経験からしか目の前の現実を見ることができない。

 

知識は読書によって増やすことができる。その際、一つのジャンルに絞らず、様々なジャンルの本を読むことで幅を増やすことができる。

 

「話し方」について学びたい場合、話し方の本だけを読むのでなく、小説も読む。そうすることで、話し方のスキルだけでなく、小説の中から自分が使いたい言い回しを得ることができ、それによって話し方はさらに磨かれる。

 

深さを増やすには、同じジャンルの本を何冊も読むことだ。

 

コミュニケーションについて学びたい場合、一冊読むのでなく何冊も読むことだ。どの本にも共通して出てくることについては、多くの著者が大切だと思っているので重要度は高い。

 

また、同じジャンルの本を読む際は、奇数にしておくと良い。そうすることで、意見が割れている内容に関して、多数決で重要度を決めやすくなる。

※数が多い方が正しいわけではないが、どの意見を採用するかの一つの基準となる。

 

「なぜそうなのか」という根拠を学び、いくつも自分の引き出しに入れておけるのも、同じジャンルの本を読むメリットだ。一つの根拠だけでは論破されやすい。

 

つまり、知識を増やすためには読書が必要で、読書には知識の幅を増やすための読書と、深さを増やすための読書がある。これによって思考の筋肉量が増える。

 

しかし、これだけでは思考力に自信を持つことはできない。人は結果(経験)から学ぶ生き物だから、いくら知識があっても、それだけでは最後の最後で自分の思考に自信が持てない。

 

だから、知識の幅と深さが増したら、それを行動に移すことだ。知識をもとに思考し、それをもとに行動することで、良くも悪くも何かしらの結果が生まれる。

 

その結果(経験)をフィードバック(反省)し、仮説(思考)と検証(行動)を繰り返すことで、本当の思考力が身につく。

 

要は、

 

知識→思考→行動→結果→反省

 

の繰り返しが、思考力を増やす。