なぜ学ぶ(勉強する)のか
生徒から、
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
って言われるときがある。
うん。
おれもそう思ってたよ。
でね、勉強って
「肯定的な解釈をする練習」
なんだ。
同じ環境なのに、幸せを感じてる人もいれば、不満を感じてる人もいる。
なんで感じる感情が人によって違うのか。
それは、解釈が違うから。
私にはこれしかないって思うか、私にはこれがあるって思うか
失敗をしてしまって最悪と思うか、うまくいかないやり方を見つけたと思うか
人の感情は解釈によって作られる。
だから、幸せに生きるには肯定的な解釈を身につける必要がある。
教育業界に10年以上いて、最初から
「勉強が好き」
っていう子は1割もいない。
好きじゃない。つまらない。だからこそ、やることに価値がある。
どうやったらこの教科を好きになれるか
どうやったらこの問題を楽に解けるか
どうやって勉強を将来どうやって活かすか
この「どうやって自分にとってプラスにするか」を考えられる視点を、勉強に向き合うことで手に入れられる。
義務教育と入試制度はありがたい。もしこれらがなかったら、
「やりたくないからやらない!」
って、簡単にこの大切な練習の機会を失うから。
もちろん、子どもたちにはやりたいことをやってほしい。
でも、
やりたくないけど、しなければならないことも待ってるから、
子どもたちが、自分の力で人生を肯定的に解釈し、幸せになるためにこの練習は絶対必要。
そして、いろんな人に会うことや本を読むことで、もっと力は鍛えられる。
この力をもって、大人になってほしい。