心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

なぜ学ぶ(勉強する)のか

生徒から、

 

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

 

って言われるときがある。

 

うん。

 

おれもそう思ってたよ。

 

でね、勉強って

 

「肯定的な解釈をする練習」

 

なんだ。

 

同じ環境なのに、幸せを感じてる人もいれば、不満を感じてる人もいる。

 

なんで感じる感情が人によって違うのか。

 

それは、解釈が違うから。

 

私にはこれしかないって思うか、私にはこれがあるって思うか

 

失敗をしてしまって最悪と思うか、うまくいかないやり方を見つけたと思うか

 

人の感情は解釈によって作られる。

 

だから、幸せに生きるには肯定的な解釈を身につける必要がある。

 

教育業界に10年以上いて、最初から

 

「勉強が好き」 

 

っていう子は1割もいない。

 

好きじゃない。つまらない。だからこそ、やることに価値がある。

 

どうやったらこの教科を好きになれるか

 

どうやったらこの問題を楽に解けるか

 

どうやって勉強を将来どうやって活かすか

 

この「どうやって自分にとってプラスにするか」を考えられる視点を、勉強に向き合うことで手に入れられる。

 

義務教育と入試制度はありがたい。もしこれらがなかったら、

 

「やりたくないからやらない!」

 

って、簡単にこの大切な練習の機会を失うから。

 

もちろん、子どもたちにはやりたいことをやってほしい。

 

でも、

 

やりたくないけど、しなければならないことも待ってるから、

 

子どもたちが、自分の力で人生を肯定的に解釈し、幸せになるためにこの練習は絶対必要。

 

そして、いろんな人に会うことや本を読むことで、もっと力は鍛えられる。

 

この力をもって、大人になってほしい。