心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

話を聞くということ

人間関係で最も大切になる力の一つは、

 

話を聞く力。

 

特に必要なのは、

 

「最後まで聞く」

「答えを持たずに聞く」

 

の二つ。

 

例えば、

 

Aさん:「今日〇〇の映画見に行ったよ」

Bさん:「その映画私も見たかったんだよね!でもなかなか時間がなくて行けなくてさぁ」

Aさん:「そうなんだね」

Bさん:「そうそう!いつ行こうかなぁ」

 

これは最後まで聞けてない例。途中で自分の話に切り替わっている。

 

話をしている人からすると、自分の話に興味がないか不安になったり、悲しくなる。

 

これを、

 

Aさん:「今日〇〇の映画見に行ったんだ!」

Bさん:「その映画見たかったんだよね!どうだった!?」

Aさん:「主人公がめっちゃかっこよくてさぁ!」

Bさん:「へー!どんなふうにかっこよかったの!?」

 

というように、自分の気持ちも伝えた上で、相手が話した内容に関連した質問をする。

 

こうすることで、相手の話に関心があることを伝えられるし、相手は続けて話がしやすい。これを続けることで、最後まで気持ちよく話してもらうことができる。

 

もう一つ、

 

Aさん:「今日元気がなくてさ」

Bさん:「それ五月病だよ!時間が経てば治るって!」

Aさん:「あ、うん。そうだよね」

Bさん:「そうそう!大丈夫だって!」

 

これは答えを持って聞いている例。

 

元気がない理由がほ本当は別にあるかもしれないし、一つ目と同じように最後まで聞けていない。

 

これを、

 

Aさん:「今日元気がなくてさ」

Bさん:「そうなの?何かあった?」

Aさん:「実は、〇〇さんがそっけないように感じて」

Bさん:「そっけないってどんな感じなの?」

 

こうすることで、一つ目の改善案と同じ効果が生まれるのと、本当の理由も知ることができ、相手は話していくうちに何らかの解決策を思いつくかもしれない。

 

話を聞くということは、簡単そうだけど多くの人ができていないこと。

 

話を聞けない人から人は離れる。

 

だって、極論もうこの人には話したくないって思うからね。

 

シチュエーションによって話をカットしないといけない場面、最後まで聞けない場面、答えを伝えた方がいい場面もあるからどんな時でもっていうわけじゃないけど、

 

基本的には

 

「最後まで聞く」

「答えを持たずに聞く」

 

この二つを日頃から意識して行うことで、人間関係は圧倒的に変わる。