心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

どのラインを当たり前にするか

「ここまでできるのが当たり前」

 

というラインを、どこまで上げることができるかはとっても大切です。

 

人は自分の当たり前を勝手に作ってしまい、その当たり前をベースに行動します。

 

例えば、

 

同じ一日でも、こなす仕事量と質はその人の

 

「ここまでできるのが当たり前」

 

というラインの高さで決まります。

 

特に、

 

最初が大切。

 

仕事だったら入社時。

 

私はそこに全てをかけてます。

 

スタッフの入社時研修では、

 

「こんな想いで働いて欲しい」

 

という気持ちを心から伝え、

 

技術の指導と、その技術がなぜ有効かという理屈を徹底的に教えます。

 

最初が甘いと成長が圧倒的に遅くなりす。

 

後から意識を高くしてもらおうとしても、低いラインで慣れてしまった意識を変えるのは、時間もエネルギーも掛かかる。

 

成長が遅くなると、スタッフは高いレベルでの仕事ができるようにならないので、充実感も自己価値も持ちにくくなる。

 

一緒に働く仲間に、そんな風になってほしくない。

 

もちろん、入社後のフォローとブラッシュアップは必要です。

 

ただ、一番大切なのは最初。ここにどれだけこちらの想いと時間とエネルギーを込められるか。

 

うちのスタッフは基本アルバイト社員ですが、正社員を超える意識とクオリティで仕事ができます。

 

アルバイトですが、

 

うまくできなかったときに悔しくて泣くスタッフがいます。

 

「勉強になるから見たいです」と、夜遅くまで他の先生の模擬授業を見るスタッフがいます。

 

自ら生徒にアンケートを作って、勉強に関しての気持ちを把握するスタッフがいます。

 

美容院で髪を染めてるときも、その時間に生徒のために勉強するスタッフがいます。

 

「あの生徒のことで心配なことがあって」と、休日なのに連絡をくれるスタッフがいます。

 

すごくないですか?

 

完全に気持ちはプロです。

 

もちろん、そのスタッフにはもとからその力があります。

 

ここを勘違いしてはいけません。

 

「全部こちらのおかげ」なんていうのは傲慢です。

 

でも、力をさらに引き出すための環境をつくるのは、

 

もしくは、まだその力に気づいていないスタッフにそのことに気づいてもらうのは、

 

こちら側の重要な役割です☆