心と羅針盤

子どもへの教育力、リーダー・カウンセラーとしての対人援助力を磨きたい方に向けて発信しています。16年間で700人以上の子どもと親に対する学習アドバイス・不登校や人間関係等のカウンセリングを実施。個別指導の学習塾マネージャーが書く「教育」と「コミュニケーション」のブログ。

言葉の落とし穴

子どもたちに勉強状況を聞くとき、

 

学校の宿題出してる?

 

って聞かないようにしている。

 

理由は、

 

子どもたちが言う「出している」

 

と、

 

こちらが思っている「出している」

 

の認識が違う場合が多いから。

 

こちらが思っている「出している」が、「100%出している」ことだとしても、

 

A君が思っている「出している」は、「50%くらい出している」ことがある。

 

この言葉の落とし穴にハマると、時間がたった後に大変なことになる。

 

だから、

 

「学校の宿題出してる?」

 

ではなく、

 

「学校の宿題100%中の何%出してる?」

 

と聞くのが良い。

 

そうすれば、例えば

 

「60%出してる」

 

という答えが返ってきた際、60%出していることを褒めることができるし、出せていない40%はどうして出せていないか、今後どうしたら出せるかを一緒に考えることができる。

 

ポイントは、

 

言葉を具体的(「しっかりやってる等」ではなく、数値等にする)にすること。

 

これは子どもの学校の宿題に限ったことではない。言葉の落とし穴は至る所に隠されているから、普段から意識してコミュニケーションを取りたい。

 

 

 

 

理想

誰しも理想の自分を描いて、

 

そうなろうと進んでいると思う。

 

しかし、

 

理想を作ると、そこには劣等感が生まれる。理想から現在を引き算するから当然だ。

 

ここで大切なのは、

 

理想の自分は頭の中にあるものであって、今ここに存在する本当の自分ではないということだ。

 

多くの人がその劣等感に苦しめられるのは、

 

理想の自分にならないと価値がないと思ってしまうからだと思う。

 

ただ、

 

頭の中にある理想の自分と、今ここに存在する本当の自分、どちら愛するべきか?

 

それは、

 

今ここに存在する自分だ。

 

理想は理想でしかない。

 

じゃあ、理想はいらないのか?

 

そうではない。

 

理想は作るが、理想の自分になったら価値があるのではなく、それに向けて進むことに価値がある。

 

理想に向けて進む中で、多くのものを得ることができる。

 

望んでいたものかもしれないし、想定外のものかもしれない。

 

それが充実感につながる。

 

そのことが大切であって、理想の自分が大切なのではない。

目標の先の目的を大切にする

10年以上学習塾で子どもたちに接しているけど、

 

常に忘れないように意識していることは、

 

「勉強を教える」

 

ことを目的にしないということ。

 

たしかに、

 

現状の日本では学歴は必要。

 

しかし、

 

それを目的にすれば、子どもたちのモチベーションも、教える講師側のやりがいも上がり切らない。

 

それは、

 

勉強を教えることは目標であって、目的ではないから。

 

私が子どもたちに接するうえで目的にしているのは、

 

「子どもたちの幸せ」。

 

今を幸せに生きてもらうこともそうだし、未来幸せになってもらうこともそう。

 

だから、

 

塾という場を使って、嬉しかったことや悩みに寄り添い、

 

勉強という手段を使って、思考力や考え方の視点を鍛える。

 

それが子どもたちの幸せに繋がり、講師側の幸せになる。

 

これは塾だけに限らない。

 

どんな職業でも、

 

その職業がやるべきことだけでなく、その先にもっと大きな目的を持ち、どれだけ付加価値をつけることができるか。

 

それが、顧客だけでなく、スタッフのやりがいに繋がる。

 

だから、目標の先の目的を大切にする。

 

 

何が心の状態を決めるか

心の状態は、

 

意識を向けていることによって決まる。

 

過去の辛かった経験に意識を当てれば辛くなるし、

 

嬉しかった経験に意識を当てれば嬉しくなる。

 

未来の楽しみに意識を当てればワクワクするし、

 

心配ごとに意識を当てれば不安になる。

 

人は、

 

意識を当てるところによって心の状態を決めることができる。

 

そして、

 

憂鬱は過去、不安は未来をあれこれ考えると生まれる感情。

 

そういったマイナスの感情に振り回されないためには、

 

一度今ここに意識を向ける。

 

そして、

 

自分でどこに意識を向けるかを決ることで、自分の心の状態はある程度コントロールできる。

喜びを感じるとき

人が喜びを感じる瞬間って、

 

人の役に立てたとき。

 

もっというと、

 

大切な人の役に立てたとき。

 

だから、

 

たくさん経験して、学んで、大切な人のためになれる自分になっていくことが大切。

 

成長するって、そういうことなんだなって思う。

 

で、

 

大切な人が増えれば、

 

その分たくさん喜びを感じられる。

 

そのために、

 

もっと人を受け入れられる自分になって、

 

もっとたくさんの人を好きなる。

 

そうしたら、

 

いつも喜びを感じられる。

早いうちに

子育てでも、

 

学校でも、

 

塾でも、

 

早いうちに子どもの強みを見つけ、それを伸ばすサポートをすることが必要だと思う。

 

ここでいう「強み」っていうのは、

 

社会に出たときに周りに必要とされる力。

 

話す力かもしれないし、

 

話を聞く力かもしれないし、

 

積極的に行動する力かもしれないし、

 

物を作る力かもしれないし、

 

絵を描く力かもしれないし、

 

笑顔かもしれないし、

 

人の喜びを喜べる力かもしれない。

 

人が一番長い期間を過ごすのは、

 

学校を卒業してから定年を迎えるまでの間。

 

その期間、

 

自分の強みを自分で認識し、それを発揮し、周りから必要とされることが何よりの喜びなんじゃないかな。

 

そのために、

 

私たち大人は、子どもたちの強みをどんなに小さくても見つけ、それを伸ばすことでこの先どんなメリットがあるのかということも一緒に伝えていきたい。

 

1つでも多く、

 

それでいて、

 

押し付けにならないバランスを取って。

そうだね。

 

色々考えるけど、

 

やっぱり心理を極めたい。

 

極めることなんておそらくできないけど、

 

そこを目指すことで、そこに近づきたい。

 

友人関係でも、

 

仕事でも、

 

子育てでも、

 

教育でも、

 

心理の理解が相手への思いやりに繋がり、それが自分の幸せになる。

 

「心」

 

は、相手と自分の間にしかない。

 

「すべての問題は人間関係の問題である」

と、アルフレッド・アドラーは言ったが、

 

幸せに暮らすためには、心理を理解し、相手との関係を良好に保つことが必須になる。